椎原先生オンラインセミナーは57名(見逃し配信組含む)の皆さまに参加して頂き好評の中、無事閉会しました。
椎原春一先生、参加された皆さま、心から感謝申し上げます。
動物福祉を伝える動物園」をコンセプトとする大牟田市動物園。
今回もこの「動物福祉」を主軸として講話がありました。
人は動物を利用して発展してきた。「人の利用目的」と「動物の生活の質」は相反する、矛盾することであるが、その双方を高めていく事が大事である。
動物の個の視点・立場から「動物の生活の質を高める取り組み」を考えていく、常に動物への「敬意」が大切である。
生活の質を高める取り組み1として「安心できる居場所を提供する」ということ。
嫌なこと怖いことがある時に逃げられる場所、居場所があるか?
これは人間社会でも正に同じだと思う。
安心できる居場所があって初めて学習、挑戦ができるということ。
今までのモルモットの「ふれあい」は膝に抱っこして触っていた。現在はモルモットがイベントに参加するかしないかを決める、嫌な時には逃げられる場所がある環境を作りイベントを行っている。
その中で子ども達には「さわる」活動から「動物の気持ちを考える活動」に変化してきた。
「しつける」「おしえる」から「みまもる」、必要な時にだけ助ける。
動物の生活の質を高める取り組み2として、必要な行動が出来る環境の提供(環境エンリッチメント)がある。これは個にとって充実(enrich)した環境を提供すること。
例えば熊は泳ぐ場所、豚は穴掘りの砂、肉食獣は丸ごと食べる獲物。いくつもの選択肢の中から行動が選択出来ること。
生活の質を高める取り組み3として、ハズバンダリートレーニングがある。
動物に協力してもらい健康管理(体重測定、検温、採血)することでストレスを軽減する。
ウエルビーイング=生き生きとした状態
「人の福祉」「動物の福祉」「地球の持続可能性」はひとつに繋がっている。
大牟田市動物園では未来への社会モデルとしての動物園として、他の個への「敬意」環境への「畏敬」を伝えたい、とのことでした。
私がセミナーを受けて感じたことは、人も動物も同じ感受性のある生き物、個々によって違いがある、選択できる環境が多くあることでより安心した生活、挑戦する心が育つということ。
我が子はすでに大きくなってしまったが、未来を生きていく子どもたちのために何が出来るか、考えさせられたセミナーでした。
2020年12月26日 みやざきサポートわんの会 代表:隅田久美子
宮崎市民活動団体登録
家庭犬オーナーズサポートグループ